先日手首の骨折だということでシャーレ固定(ギブスの半分のようなもの)の患者さんが来られました。
恐らく、その診断に疑問があって来院されたのと思います。
実際に固定を外してその手首を診察したのですが、ほとんど腫れがない。受傷数日経っているので骨折ならば明らかな腫れがあるはずなのに…。続いて超音波撮影。なんと骨折が全く確認できない、というより骨折してない。
どうも、レントゲンで骨折がはっきりわからないからといって取りあえず固定されたそうです。
固定から解放された手首は痛みの為殆ど動かせない状態。
これはCRPS(複合性局所疼痛症候群)と言われる状態です。これは局所的に交感神経の働きが異常を起こし痛み、血行障害、骨萎縮など恐ろしい病気です。治るのに長期間かかったり、治らないことも多くあります。原因は不明とされてますが手術後やギブスなどが挙げられています。特にギブスはかなりの高確率で発症します。
当院ではかなりの症例の治療にあたっています。当然難しい症状なので治せなかったこともありましたが、概ね完治させることに成功しました。
では治療法ですが、原理は簡単。兎に角動くようにするだけです。患者さんには痛くても努めて使ってくださいと言います。痛いと動かしてはいけないと思って悪循環を起こししてまうことがおおいのが問題なのです。
大体1〜2週間程度で70%ぐらいの回復することが多く、そこまで行けば後は安心ですね。
幸いこの患者さんは3日程度で50%の回復が見られ、本当に良かったです。
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