大腿部の打撲はコンタクトスポーツに多い怪我です。
今回の症例のように大腿部の前面を強打すると、膝を曲げたりしゃがんだりすることが痛くてできなくなります。
今回の症例では、サッカー中に相手の膝が大腿部にぶつかり中間広筋が大きく損傷しています。
エコー画像では、正常なら筋肉の繊維がハッキリと映りますが、この画像では筋肉に損傷がある為筋繊維がきれいに見えません。
画像は左が患側で右が健側です。
赤色のマーカーで囲まれている中間広筋が、健側に比べて大きく腫れています。
患側では筋肉からの出血もある為、血腫がローエコーで黒く映っています。
短軸
長軸
当院の治療では、エコーで内部を確認しながら極力安静の期間を短くする為、競技へ早く復帰することができます。
この症例では、最初は痛みで患部に力が入りづらく、膝の屈曲も腹臥位で20度程度しか曲げれない状態でしたが、受傷した日から丁度3週間で競技に完全に復帰することができました。