昨日、日本骨軟組織超音波学会の学術大会に参加してきました。
この基調講演で細胞レベルでRICE処置が組織修復を遅らせるという衝撃的な講演を聞きました。
RICE処置(rest安静、ice冷却、compression圧迫.elevation挙上)は捻挫、肉離れなど急性外傷で常識とされているいますが、コレが大きく間違っていたかもしれないのです。
安静も冷却も挙上も損傷治癒に重要な働きをするマクロファージの働きを遅らせるとのこと。
当院でも足首捻挫ではRICE処置には効果を感じないどころか、特に圧迫と挙上については症状を悪化する事が多いので行ってませんでした。
この私たち経験から得た感覚が正しかったのが証明されていて嬉しいです。
医学的常識は時に間違えている事が思った以上に多いものです。地道な研究活動で正しい事実を解き明かしている研究者の先生方に頭が下がる思いです。ありがとうございます。